私立雨流歩高校MTG部 第一話
2012年3月1日 TCG全般 コメント (6) 俺の名前は新宮シゲル。私立雨流歩高校に通う普通の高校2年生。みんなからはぐーしーと呼ばれている。そんな俺の趣味はマジック・ザ・ギャザリングというカードゲームで、放課後に仲間と遊ぶのがもはや日課となっている。
( ぐωし)「うーっす」
(;ぐωし)「何この顔文字。無茶があるんだけど」
( ’A`)「仕方があるまい。名前ありきで始められた物語なのだから」
コイツの名前は鬱田ドクオ。俺のMTG仲間の一人である。
(;ぐωし)「何じゃそりゃ。まぁいい。始めんべ」
( ’A`)「おうよ。俺の殻ケッシグソーラーフレアハートレスデッキが火を噴くぜ!」
(;ぐωし)「何その名前だけ思いついて後から内容考えたみたいなデッキは」
( ’A`)「ふっふっふ。溢れ出すファッティの波に溺れるがよい!」
…………
………
……
…
( ’A`)「掘葬の儀式でシェオル釣ってエンド」
( ぐωし)「ぐぬぬ……対処手段が無いな……エンド」
( ’A`)「アップキープにノーン釣ってパンチ」
( ぐωし)「あっ死んだ」
(*’A`)「フハハ!見たか殻ケッシグソーラーフレアハートレスデッキの力を!殻ケッシグソーラーフレアハートレスデッキなら世界を目指せる!俺は殻ケッシグソーラーフレアハートレスデッキと共にこの環境を駆け抜けるぜ!」
( ぐωし)「お前殻ケッシグソーラーフレアハートレスデッキって言いたいだけだろ」
( ’A`)「うん」
(;ぐωし)「やけに素直だなおい!」
( ’A`)「時にぐーしーよ。提案があるのだが」
( ぐωし)「おう、今度は何だ?」
鬱田はどこから着想を得たのか、そしてどこに勝算を見出したのかしょっちゅう妙なルールを交えたゲームを提案してくる。『早食いMTG』やら『たたいてかぶってMTG』だとか。大体はグダグダになって終わるのだが。今度はどんな電波を着信したのやら……
( ’A`)「チェスボクシングって知ってるか?」
( ぐωし)「何それ」
( ’A`)「1ラウンド毎にチェスとボクシングを交互にやって、チェックメイトかKOしたら勝ちというスポーツだ。俺はコレが……」
( ぐωし)「ちょっと待て何だその考案者の正気を疑うようなスポーツは。っていうかスポーツなのかそれ?」
( ’A`)「何を言うか。ちゃんと協会も存在するし世界大会も開かれているんだぞ」
( ぐωし)「マジかよ……それよりも嫌な予感しかしないのだが」
( ’A`)「嫌な予感とはご挨拶だな。俺はこのチェスボクシングをMTGに応用できるんじゃないかと思ったんだ。知能競技と格闘技の融合という点では同一だからな。超!エキサイティング!なゲームになること請け合いだぞ」
うわー。大丈夫なのか?俺達ボクシング素人だぞ?ボクシング部分でグダグダになる未来しか見えないんだが。
( ’A`)「心配ご無用!俺はこの日のためにボクシング部で訓練を積んできた!」
(;ぐωし)「地の文を読むな!それよりも用具とか場所とかは用意してるのか?」
( ’A`)「笑止!すでにボクシング部と交渉済みだ!」
(;ぐωし)「やけに準備いいなオイ!こういう用意周到さがお前のいいところだよ!そして厄介なところだよ!」
まずいな。適当に理由つけて企画倒れにしようと思ったんだが。こういう時の鬱田は妙に頑固だ。嫌がっても一向に引こうとはしない。
(;ぐωし)「仕方ないか……まぁ一回くらいならやってやってもいいか」
(*’A`)「わぁいさすがぐーしー。やっさしー」
~ボクシング部部室~
[ ’A`]「というわけで奇数ラウンドはMTGを5分間、偶数ラウンドはボクシングを2分間やる。どちらかで決着がつくまで続けるぞ。いいな」
[ ぐωし]「ちょっと待て。いつから俺達こんなに角ばった輪郭になった」
[ ’A`]「ヘッドギアを表現しようと思ったらこうなった」
[ ぐωし]「いいんだよこういう細かいところは。内容を充実させろ内容を」
[ ’A`]「誰に向かって話しかけてるんだ?まぁいい。最初はMTG5分間。いくぞ!」
第一ラウンド MTG
カーーーーーーーン
[ ぐωし]「(まぁ普通にやるだけか)セットランドでエンド」
[ ’A`]「アンタップアップキープドロー。セットランドでエンド」
[ ぐωし]「セットランドでエンド」
[ ’A`]「セットランド。ランパンしてエンド」
お互い目立ったアクションも無く第一ラウンド終了。
第二ラウンド ボクシング
カーーーーーーーン
[ ’A`]「よっしゃいくぜぇっ!」
[;ぐωし]「うおっ!?」
『ボクシング部に行って訓練してきた』と言ってきた通り鬱田の動きは様になっていた。コイツこのためだけに練習してきたの?暇なんだな。
[ ’A`]。=○「オラオラどうした?守ってばかりじゃ勝てないぜ?」
[;ぐωし]「……」
鬱田は華麗にパンチを連打してくるが彼の体型は長身で痩身。対して俺は中肉中背。正直威力があまり無い。ガードをしっかり固めていれば倒れることはないだろう。
カーーーーーン
[ ’A`]「フッ。ゴングに助けられたな。次のボクシングラウンドでは覚悟してろよ」
[;ぐωし]「……」
第三ラウンド MTG
[ ’A`]「セットランド。緑タイタンプレイ」
[ ぐωし]「雲散霧消」
[ ’A`]「まぁ持ってるよな。エンド」
[ ぐωし]「(普通のケッシグじゃねぇか。殻ケッシグソーラーフレアハートレスデッキはどうしたんだよ)エンドに熟慮フラッシュバック。ターン入ってセットランドでエンド」
[ ’A`]「高原の狩りの達人出してエンド」
[ ぐωし]「エンドに錬金術フラッシュバック。ターン入って黒頂点X=2」
[ ’A`]「ぬぅ……」
……
…
カーーーーーン
第四ラウンド ボクシング
[ ’A`]。=○「フンフンフンフンフンフンフンフンフン!」
[;ぐωし]「それはバスケだろ!」
[ ’A`]。=○「まっくのっうち!まっくのっうち!」
[;ぐωし]「お前にデンプシーロールは無理だ!」
第二ラウンドと同様に鬱田は元気にパンチを繰り出してくる。大丈夫か?スタミナ持つか?
[;’A`]「ゼェ……ゼェ……」
ダメでしたー!案の定疲れ果ててますこの人ー!
[ ぐωし]。=○「今が好機!今度はこちらから攻めるぞ!」
[;’A`]「むぅ……しかし、甘いぞ小僧!」
((([ ’A`])))「貴様にこの動きが見切れるかぁっ!?」
[;ぐωし]「!?」
コイツ、体を大きく左右に振って俺のパンチを避けているだと!?クソッ、さっきのは疲れている演技だったのか!?
[;’A`]「ゼェ……ゼェ……もう……ムリ」
何がしたかったんだコイツ。
[ ぐωし]。=○「よっしゃこのラウンドで決めたるでぇ!」
カーーーーーン
俺が一気に攻めようとしたところでゴングが鳴った。運のいいやつめ。アレ?結構このゲーム楽しんでるんじゃね俺?
第五ラウンド MTG
[;’A`]「ゼェ……アンタップ…アップキープ…ドロー……エンド」
[;ぐωし]「ハァ…ハァ…アンタップアップキープドロー。土地置いてエンド」
なんやかんや言って俺の方にも疲労が蓄積してきた。だって俺ボクシングなんてやったことない文系男子だもん。作者に経験がないから本当はどのくらい疲れるのか知らないけど。なんにせよそろそろ決着をつけねば。主にMTGの方で。ボクシングはお互い疲れ果てているから決定打が出ない。
[;’A`]「アンタップアップキープドロー。……クソッ、何も引きゃしねぇ。エンド」
[;ぐωし]「アンタップアップキープドロー。セットランド。黒タイタン出してエンド」
[;’A`]「ぐぬぬ……アンタップアップキープドロー。高原の狩りの達人でエンド」
[;ぐωし]「アンタップアップキープドロー。黒タイタンでアタック」
[;’A`]「タイタンとトークンブロック。ライフ残り20ね」
[;ぐωし]「エンド」
[;’A`]「ドロー。土地かよ……エンド」
[;ぐωし]「エンドに青頂点X=6」
[;’A`]
[’A`]
カーーーーーン
第六ラウンド ボクシング
[#’A`]。=○「うおっっしゃぁああぁああ!!」
[;ぐωし]「MTGで敗色濃厚になったからボクシングで勝ちに来た!露骨!」
残る体力を振り絞ってボクシングで仕留めに来た鬱田。しかし先程のようにしっかりとガードを固めれば倒れることはない。
[#’A`]「クソッ、相手のガードが下がらねぇ!一体どうしたら……」
「バカヤロウッ!」
[;’A`]「!?」
[;ぐωし]「!?」
( ●д゚)「バカヤロウ!教えたことをもう忘れちまったってのかい!?」
[;’A`]「教えてもらったこと……?」
~回想~
( ●д゚)「なぁお前さんよ。人間をぶっ倒すにはどこを叩けばいいと思う?」
( ’A`)「頭、でしょうか?」
( ●д゚)「その通りだ。そしてそのことは相手もわかっている。当然頭をガードしてくる。ガードしてくるところに打ち込んでも大したダメージは見込めない。ところが人間の体ってのはそう完璧にはできてなくて、頭をガードしていたら他の部分、特に胴のあたりが無防備になる。そこでだ。最初は体にパンチを集中させるんだ。胴体も殴られれば痛いからな。次第に体をガードするようになる。人間誰だって痛いのは嫌だ。本能で体を守っちまうのさ。そうして頭のガードが疎かになったところに一発ガツンと入れてやればいいのさ」
( ’A`)「なるほど!わかりました!」
( ●д゚)「よし、そうと決まりゃ練習だ!上下の打ち分けを意識するんだ!」
~回想終わり~
[;’A`]「そうだ!まずは胴体を中心に攻める!そうしてガードが下がったところに一発デカいのを入れるんだ!」
[;ぐωし]「くっ……」
突如鬱田は胴体を中心に狙い始めた。いくら軽いパンチといえどこうも重ねられると……
カーーーーーン
( ●д゚)「いいぞ!ダメージは着実に蓄積されている!次からも地道に攻めていけ!」
[;ぐωし]「(誰だろうあの人)」
[;’A`]「はい!わかりました!(誰だろうこの人)」
カーーーーーン!
第七ラウンド MTG
[ ぐωし]「じゃあ全軍でアタック」
ヽ[ ’A`]ノ「負ーけたー」
( ●д;)「くそう……俺の力が足りないばかりに……すまなかった」トボトボ
( ぐωし)「ふぅ。やたら疲れたな」
( ’A`)「なぁ、聞きたいことがあるんだが、いいか?」
( ぐωし)「ん?なんだ?」
‐‐これ、明日からもやる?
‐‐やだ。
‐‐ですよねー。
続かない。
( ぐωし)「うーっす」
(;ぐωし)「何この顔文字。無茶があるんだけど」
( ’A`)「仕方があるまい。名前ありきで始められた物語なのだから」
コイツの名前は鬱田ドクオ。俺のMTG仲間の一人である。
(;ぐωし)「何じゃそりゃ。まぁいい。始めんべ」
( ’A`)「おうよ。俺の殻ケッシグソーラーフレアハートレスデッキが火を噴くぜ!」
(;ぐωし)「何その名前だけ思いついて後から内容考えたみたいなデッキは」
( ’A`)「ふっふっふ。溢れ出すファッティの波に溺れるがよい!」
…………
………
……
…
( ’A`)「掘葬の儀式でシェオル釣ってエンド」
( ぐωし)「ぐぬぬ……対処手段が無いな……エンド」
( ’A`)「アップキープにノーン釣ってパンチ」
( ぐωし)「あっ死んだ」
(*’A`)「フハハ!見たか殻ケッシグソーラーフレアハートレスデッキの力を!殻ケッシグソーラーフレアハートレスデッキなら世界を目指せる!俺は殻ケッシグソーラーフレアハートレスデッキと共にこの環境を駆け抜けるぜ!」
( ぐωし)「お前殻ケッシグソーラーフレアハートレスデッキって言いたいだけだろ」
( ’A`)「うん」
(;ぐωし)「やけに素直だなおい!」
( ’A`)「時にぐーしーよ。提案があるのだが」
( ぐωし)「おう、今度は何だ?」
鬱田はどこから着想を得たのか、そしてどこに勝算を見出したのかしょっちゅう妙なルールを交えたゲームを提案してくる。『早食いMTG』やら『たたいてかぶってMTG』だとか。大体はグダグダになって終わるのだが。今度はどんな電波を着信したのやら……
( ’A`)「チェスボクシングって知ってるか?」
( ぐωし)「何それ」
( ’A`)「1ラウンド毎にチェスとボクシングを交互にやって、チェックメイトかKOしたら勝ちというスポーツだ。俺はコレが……」
( ぐωし)「ちょっと待て何だその考案者の正気を疑うようなスポーツは。っていうかスポーツなのかそれ?」
( ’A`)「何を言うか。ちゃんと協会も存在するし世界大会も開かれているんだぞ」
( ぐωし)「マジかよ……それよりも嫌な予感しかしないのだが」
( ’A`)「嫌な予感とはご挨拶だな。俺はこのチェスボクシングをMTGに応用できるんじゃないかと思ったんだ。知能競技と格闘技の融合という点では同一だからな。超!エキサイティング!なゲームになること請け合いだぞ」
うわー。大丈夫なのか?俺達ボクシング素人だぞ?ボクシング部分でグダグダになる未来しか見えないんだが。
( ’A`)「心配ご無用!俺はこの日のためにボクシング部で訓練を積んできた!」
(;ぐωし)「地の文を読むな!それよりも用具とか場所とかは用意してるのか?」
( ’A`)「笑止!すでにボクシング部と交渉済みだ!」
(;ぐωし)「やけに準備いいなオイ!こういう用意周到さがお前のいいところだよ!そして厄介なところだよ!」
まずいな。適当に理由つけて企画倒れにしようと思ったんだが。こういう時の鬱田は妙に頑固だ。嫌がっても一向に引こうとはしない。
(;ぐωし)「仕方ないか……まぁ一回くらいならやってやってもいいか」
(*’A`)「わぁいさすがぐーしー。やっさしー」
~ボクシング部部室~
[ ’A`]「というわけで奇数ラウンドはMTGを5分間、偶数ラウンドはボクシングを2分間やる。どちらかで決着がつくまで続けるぞ。いいな」
[ ぐωし]「ちょっと待て。いつから俺達こんなに角ばった輪郭になった」
[ ’A`]「ヘッドギアを表現しようと思ったらこうなった」
[ ぐωし]「いいんだよこういう細かいところは。内容を充実させろ内容を」
[ ’A`]「誰に向かって話しかけてるんだ?まぁいい。最初はMTG5分間。いくぞ!」
第一ラウンド MTG
カーーーーーーーン
[ ぐωし]「(まぁ普通にやるだけか)セットランドでエンド」
[ ’A`]「アンタップアップキープドロー。セットランドでエンド」
[ ぐωし]「セットランドでエンド」
[ ’A`]「セットランド。ランパンしてエンド」
お互い目立ったアクションも無く第一ラウンド終了。
第二ラウンド ボクシング
カーーーーーーーン
[ ’A`]「よっしゃいくぜぇっ!」
[;ぐωし]「うおっ!?」
『ボクシング部に行って訓練してきた』と言ってきた通り鬱田の動きは様になっていた。コイツこのためだけに練習してきたの?暇なんだな。
[ ’A`]。=○「オラオラどうした?守ってばかりじゃ勝てないぜ?」
[;ぐωし]「……」
鬱田は華麗にパンチを連打してくるが彼の体型は長身で痩身。対して俺は中肉中背。正直威力があまり無い。ガードをしっかり固めていれば倒れることはないだろう。
カーーーーーン
[ ’A`]「フッ。ゴングに助けられたな。次のボクシングラウンドでは覚悟してろよ」
[;ぐωし]「……」
第三ラウンド MTG
[ ’A`]「セットランド。緑タイタンプレイ」
[ ぐωし]「雲散霧消」
[ ’A`]「まぁ持ってるよな。エンド」
[ ぐωし]「(普通のケッシグじゃねぇか。殻ケッシグソーラーフレアハートレスデッキはどうしたんだよ)エンドに熟慮フラッシュバック。ターン入ってセットランドでエンド」
[ ’A`]「高原の狩りの達人出してエンド」
[ ぐωし]「エンドに錬金術フラッシュバック。ターン入って黒頂点X=2」
[ ’A`]「ぬぅ……」
……
…
カーーーーーン
第四ラウンド ボクシング
[ ’A`]。=○「フンフンフンフンフンフンフンフンフン!」
[;ぐωし]「それはバスケだろ!」
[ ’A`]。=○「まっくのっうち!まっくのっうち!」
[;ぐωし]「お前にデンプシーロールは無理だ!」
第二ラウンドと同様に鬱田は元気にパンチを繰り出してくる。大丈夫か?スタミナ持つか?
[;’A`]「ゼェ……ゼェ……」
ダメでしたー!案の定疲れ果ててますこの人ー!
[ ぐωし]。=○「今が好機!今度はこちらから攻めるぞ!」
[;’A`]「むぅ……しかし、甘いぞ小僧!」
((([ ’A`])))「貴様にこの動きが見切れるかぁっ!?」
[;ぐωし]「!?」
コイツ、体を大きく左右に振って俺のパンチを避けているだと!?クソッ、さっきのは疲れている演技だったのか!?
[;’A`]「ゼェ……ゼェ……もう……ムリ」
何がしたかったんだコイツ。
[ ぐωし]。=○「よっしゃこのラウンドで決めたるでぇ!」
カーーーーーン
俺が一気に攻めようとしたところでゴングが鳴った。運のいいやつめ。アレ?結構このゲーム楽しんでるんじゃね俺?
第五ラウンド MTG
[;’A`]「ゼェ……アンタップ…アップキープ…ドロー……エンド」
[;ぐωし]「ハァ…ハァ…アンタップアップキープドロー。土地置いてエンド」
なんやかんや言って俺の方にも疲労が蓄積してきた。だって俺ボクシングなんてやったことない文系男子だもん。作者に経験がないから本当はどのくらい疲れるのか知らないけど。なんにせよそろそろ決着をつけねば。主にMTGの方で。ボクシングはお互い疲れ果てているから決定打が出ない。
[;’A`]「アンタップアップキープドロー。……クソッ、何も引きゃしねぇ。エンド」
[;ぐωし]「アンタップアップキープドロー。セットランド。黒タイタン出してエンド」
[;’A`]「ぐぬぬ……アンタップアップキープドロー。高原の狩りの達人でエンド」
[;ぐωし]「アンタップアップキープドロー。黒タイタンでアタック」
[;’A`]「タイタンとトークンブロック。ライフ残り20ね」
[;ぐωし]「エンド」
[;’A`]「ドロー。土地かよ……エンド」
[;ぐωし]「エンドに青頂点X=6」
[;’A`]
[’A`]
カーーーーーン
第六ラウンド ボクシング
[#’A`]。=○「うおっっしゃぁああぁああ!!」
[;ぐωし]「MTGで敗色濃厚になったからボクシングで勝ちに来た!露骨!」
残る体力を振り絞ってボクシングで仕留めに来た鬱田。しかし先程のようにしっかりとガードを固めれば倒れることはない。
[#’A`]「クソッ、相手のガードが下がらねぇ!一体どうしたら……」
「バカヤロウッ!」
[;’A`]「!?」
[;ぐωし]「!?」
( ●д゚)「バカヤロウ!教えたことをもう忘れちまったってのかい!?」
[;’A`]「教えてもらったこと……?」
~回想~
( ●д゚)「なぁお前さんよ。人間をぶっ倒すにはどこを叩けばいいと思う?」
( ’A`)「頭、でしょうか?」
( ●д゚)「その通りだ。そしてそのことは相手もわかっている。当然頭をガードしてくる。ガードしてくるところに打ち込んでも大したダメージは見込めない。ところが人間の体ってのはそう完璧にはできてなくて、頭をガードしていたら他の部分、特に胴のあたりが無防備になる。そこでだ。最初は体にパンチを集中させるんだ。胴体も殴られれば痛いからな。次第に体をガードするようになる。人間誰だって痛いのは嫌だ。本能で体を守っちまうのさ。そうして頭のガードが疎かになったところに一発ガツンと入れてやればいいのさ」
( ’A`)「なるほど!わかりました!」
( ●д゚)「よし、そうと決まりゃ練習だ!上下の打ち分けを意識するんだ!」
~回想終わり~
[;’A`]「そうだ!まずは胴体を中心に攻める!そうしてガードが下がったところに一発デカいのを入れるんだ!」
[;ぐωし]「くっ……」
突如鬱田は胴体を中心に狙い始めた。いくら軽いパンチといえどこうも重ねられると……
カーーーーーン
( ●д゚)「いいぞ!ダメージは着実に蓄積されている!次からも地道に攻めていけ!」
[;ぐωし]「(誰だろうあの人)」
[;’A`]「はい!わかりました!(誰だろうこの人)」
カーーーーーン!
第七ラウンド MTG
[ ぐωし]「じゃあ全軍でアタック」
ヽ[ ’A`]ノ「負ーけたー」
( ●д;)「くそう……俺の力が足りないばかりに……すまなかった」トボトボ
( ぐωし)「ふぅ。やたら疲れたな」
( ’A`)「なぁ、聞きたいことがあるんだが、いいか?」
( ぐωし)「ん?なんだ?」
‐‐これ、明日からもやる?
‐‐やだ。
‐‐ですよねー。
続かない。
コメント
>ひ
黒幕はあいつか…
この小説。黒幕に対する敬意もしっかり払われておりますw