さて、1年前まではあるとは思っていなかった、あってはならないと思っていた。私が今直面しているのは1年間のロスタイム。ここでキッチリ逆転ゴールを決めないと勝手に肥大していった自尊心が心を破裂させてしまうかもしれない。はてさて一体どうなることやら。
はい。本日は猿缶の20回目の誕生日にございます。

気が付いたら20の大台に。つってもGCC内では全然若造ですが。

まぁ誕生日またいだからといっても先週と比べて大きな変化があるわけでもないので今後ともどうぞよろしく。


ノシシ
ちょいと新潟まで雪合戦しに行ってきました。



私雪国というものは初めてでございまして、着いた最初の感想は「白い!」

とにかく白い!っていうか周り何も見えない!雪が積み上げられてなんか壁みたい!寒い!外出たくない!

雪遊び!埋まる!身体が埋まる!みんなで作った男根を模した雪像!倒壊!

温泉!雪景色!でも視力0.1だから何にも見えない!


雪合戦大会!ガチ勢強すぎ!雪球が硬い!速い!痛い!

仮装勢!痛い!自分何にも用意してなかった!とりあえず脱ぐ!寒い!上半身が限界!とりあえず目立てた!でも隣にパンイチがいるから敵わない!

かまくら!地元のおっちゃんの下ネタのオンパレード!次々と勧められる日本酒!酔い潰れてぶっ倒れる同行者達!けんちん汁!うまい!暖かい!

なんか他にも色々あった気がしたけど忘れた!以上!

忘年会の話

2011年12月12日 日常
先日のWARAXIS忘年会参加してきました。

とても楽しかったです!あっというまに時間が流れていきました。

感じのだいちさん、もあーいさんはお疲れ様&ありがとうございました!
テーマパークに行った先輩
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16345960

コメントがついて初めて動画として完成するんだなと思った(小並感)
なんとなくなんJのまとめブログを見ていたら(迫真)だのオナシャス!だのといった淫夢ネタっがちょくちょくあるので「うわぁ・・・ここにもホモがいるんですね。たまげたなぁ・・・」とか思ったけど考えてみたら淫夢が有名になったのはTDNが出演したからであってそういう意味ではなんJ発祥といえなくもないんだなぁと思った。(小学生並みの考察)
~前回のあらすじ~

地球を守れ!肯定戦士イエスマン!

「地球を下さい」
「イエス!」

............... ..ヽ . ;: . / .⌒ _,,..__ ヽ  ) ;. :ノ......... .........
:::::::::::::::::::::::::::ゞ (.   (::.! l,;::) .ノ ノ ./::::::::::::::.......:::::
        ._ゝ,,. .-ー;’’""~ ’;;; - .._´,
       ._-" ,.-:’’ー’’l"~:|’’’ーヾ  ヾ
      ::( ( .     |:  !     )  )
        ヾ、 ⌒~’"|   |’⌒~’"´ ノ
          ""’’’ー-┤. :|--~’’""
              :|   |
              j   i
            ノ ,. , 、:, i,-、 ,..、
      _,,  ,. -/:ヽ::::::::ノ::::Λ::::ヽ::::-- 、ト、
,,/^ヽ,-’’"::::\::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ:::::::::ヽ,_Λ

                ┼ヽ  -|r‐、. レ |
                 d⌒) ./| _ノ  __ノ



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4日目

寝たり起きたりを繰り返して満足な睡眠が得られぬまま気がついたら朝9時。テントから出てみるとみんな片づけを始めていた。慌てて参加。

基本的にやることは
燃やせそうなもの:燃やす
燃やせなさそうなもの:持ち帰る

という大雑把な方針で。

♪燃やせ、燃やせ、真っ赤に燃やせ  と超タカ派の軍人が出てきそうな感じでゴミを片っ端から燃やす。一部燃やしちゃいけないものがあったような気がするけど見なかったことに。

しかし猿缶、完全に体力切れ。動きが全体的にスローモーだし立っているのも割としんどい。ひたすら船を待つ。

しばらくしたら船到着。荷物を運びつつ乗船。行きの時とは違い屋根や座席は無く、単なる輸送のための船という印象。

船出発。島が少しずつ離れていく景色に少し感傷がある。



というわけで本土に帰還!車じゃ!車が走っておる!

駅前の売店でアイス購入!冷たい!冷たいぞおおおおおおおお!無人島にいる間は冷蔵庫なんて便利なものは無かったから飲み水は全て生温い水しかなかった!ウヒョーー!アイス最高ー!文明最高ー!

とひとしきりテンションを上げながら京都の旅館まで移動。相変わらずの鈍行列車。移動中は基本的に寝てた。

京都到着!気がついたら飯の時間だ!さあ何を食べよう?せっかくだから京都っぽい食べ物だ!

というわけでびっくりドンキーで夕食だ!すげぇカロリー量だ!

  ビックリドンキー
この B  D が後にあんな出来事を起こすとは当時の猿缶は気づく由もなかった・・・というわけではないんだけれどまぁいっか的な感じで食べてたんですよねー何が起こったかはまたいつか気が向いたときにでも。


食事後、旅館の部屋にて。

布団を敷く!そのまま横になる!



5日目

!?
気がついたらもうチェックアウトの時間だと?新手のスタンド使いか!?

そんなわけで寝ぼけながら東京までえっちらおっちら電車で移動。道中ほとんど寝てましたとさ。私猿缶は本当によく寝ます。電車の中で座ってると大抵寝ます。その気になれば1日30時間くらい寝れますよ。ええ。



というわけで総評ー!

とにかく疲れた!楽しかったけど疲れた!来年は多分行かない!楽しさに対して支払った対価が大きすぎる!


そんなこんなでまた!
ノシ

~前回のあらすじ~
ホームシックによりキャプテンを欠いた状態で県大会準決勝を戦うことになった猿缶属する吉野高校エクストリーム不貞寝部。苦戦を強いられるもののキャプテン代理の花田の「今日こそは外出しようと思ったけど目が覚めたら既に午後2時でなんだかやる気なくして不貞寝」により辛うじて勝利を収める。
そのまま会場に残り準決勝第二試合を観戦することにした一行。下馬評では
  バ ミ ュ ー ダ
「魔の三角地帯」を操る数寄高校が優勢とされていたが、大会直前までは大した注目もされていなかった間津高校が一瞬のうちに数寄高校を下した。
何が起きたのか全く理解できなかった吉野高校フォーティーン。急いで間津高校の情報を集めるが準決勝以外は普通の試合をしていた。唯一のヒントは準決勝戦のビデオのみ。部員達は何度もビデオを見返すがそこには「魔の三角地帯」を繰り出した瞬間敗北している数寄高校しか映っていなかった。
全てが謎に包まれたまま決勝戦が今始まる・・・。


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というわけで3日目ですね。間が空いちゃってもう書かなくていいかな?とか思いましたけど一応最後までやってきます。

2日目を寝ずに過ごしたため境界はあやふやですがとにかく3日目。焚き火を囲んでいろんな話。恋バナ()とか「セフレができたと思ったら黒人と穴兄弟になってた」話とかで盛り上がってると気がついたら夜も明け、焚き火も気がついたら消えていて焚き火チームは解散。僕は一眠りすることに。

とか思ってたら水鉄砲でたたき起こされる。不機嫌になりながらも起き上がり波打ち際ではしゃぐ面々を鑑賞。

適当に昼食をとった後、潮が引いているので近くの島まで徒歩でいけるとの情報を聞き行くことに。

で、その情景を見に行ったわけですがこれがスゴい。島までの道がうっすらと浮かんでいてまるでフィクションの世界みたい。

勢い良く島まで行ったはいいもののすることも無いのでとんぼ返り。

今度は島一周ツアー。岩場を伝って歩いていく。ちょっとしたアトラクションの様。落ちたらしゃれにならない怪我をするけど。

基本サンダル履きで行動するわけだけれどもこれが結構危険。
濡れているから地面-サンダル間とサンダル-足間で二度滑りポイントが存在する。沢山滑るなんてまるで猿缶のようじゃないか。 やかましい。

ちなみにこの猿缶。「普段は無口なくせにたまに口を開いたと思ったらひどくつまらないことを言って場に完全なる無の瞬間をもたらす」というスキルを有しており絶賛ひどい扱いを受け中です。イジリとイジメの区別のついてない奴はちょっと自重して欲しい。なーにが「おいしい立場じゃん!」だよ!おいしいとかそういうの関係ないから!そういうの欲してないから!っていうかよしんば欲してたとしてもそれはおいしくないから!単純に苦痛を受けるだけじゃないか!素人のやる芸人の真似事ほど痛々しいものはない。それはただの暴力だよ・・・。

なんか変なスイッチが入ってしまいましたが気にせず続き。島一周の方ですが途中で完全に道が無くなってしまい断念。

テントがあるところに戻っていくわけだけれども陸路がきつかったから泳ぎながら戻ることにしたのが完全に失敗。完全に逆流だったため全然進めず。しばらくしているうちに気がついたら陸に。足動かしても動かしても進まないときは完全に死を覚悟しました。本当にアレはやばかった・・・。

そして磯は本当に危険。何が危険ってすぐに足を切ってしまう。気がついたら足の指がズタズタに。もう二度とサンダル履きで磯を歩いたりなんかしないよ。

もう夕方くらいかなとか思ってたらまだPM2時との情報が。これが無人島時間という奴か・・・。

することも無いので桟橋で昼寝。

夏、海、着衣は水着一枚。ということは。

( ゚д゚ )彡 そう!


日焼けですね。もともと肌が白かったのもあって全身真っ赤。超痛い。じっとしてるだけでも痛い。何かに触れるともっと痛い。

全然疲れの取れない睡眠をした後、集合の知らせが。

(BGM:http://www.youtube.com/watch?v=i2TtzMFtb6U

「これから、皆さんに殺し合いをしてもらいます」


!?


というわけで始まったBRごっこ。金魚すくいのポイを頭に装着。ポイが破れたら退場。参加者には一つずつ武器が配られる。その武器以外での攻撃は厳禁。素手による攻撃はほどほどに。

猿缶に配られた武器は・・・?

長方形の枠に何本もの棒が通されている。棒は茶色い珠のようなものを貫いていて、珠は4個と1個に分けられている・・・。これはっ・・・

そ ろ ば ん だ !


むむむ!相手の持っている水鉄砲。銃口の角度、発射される水の量、空気抵抗その他もろもろを計算するとこの銃撃の軌跡は・・・

バシュン


--猿缶 死亡 (残り34人)


とまあさんざはしゃいだ後夕食。カレー。特に書くようなこともないまま食事を済ませその後は花火。

ここで手持ち花火に関する真理を発見する。



「花火するよりしている人を見ているほうが楽しい。」


自分で花火もつと周囲に気を配らなきゃいけなくなるから全然楽しめないんですよね。それよりか少し離れて「あーみんなはしゃいでるなー」とか思ってるほうが全然楽しめますよコレ。多分僕だけだろうけど。


その後もはしゃぐメンバーを尻目に日焼けの痛みと筋肉痛とで完全に消耗しきった僕は早めにテントへ。





テント寝れねえええええええええええええええええ


なんていうかもう寝れない。風が吹いてテント歪むし地面の感触そのままだし日焼けは痛いし隣に全裸の男が寝てるしで全然寝れない。憔悴状態の猿缶。かなり本格的なピンチだ!一刻も早く島を離れたいと思い出したぞ!参加したことを絶賛後悔中だ!でも少なくとも日焼け止めくらいは塗っておけよな!そうすれば少しは緩和されただろ!




~続く~
やぁ。申し訳ないくらい猿缶です。

今週は何してたかというと無人島行ってました。サークルのみんなで。


というわけで何があったかただひたすらと書き連ねてみましょー。

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1日目、目的地は京都。新幹線などという洒落たものは使うはずも無く在来線をバリバリ乗り継いでいくというデスい行軍。

集合は7時に高田馬場。そこからまずは山手線で品川まで。


そう、朝7時の山手線です。

当然混雑しとるわけですよ。

んで、我々は旅行者なわけですね。手にはもちろん大荷物。

次々と入っていって、僕は最後尾にいました。


お察しの通り乗車不可能なわけですね、はい。
体は入るけどキャリーバックが無理。
乗るドアを変えればいい話なんだけれど気が動転していてその考えには至らず。


電車の発車時刻はとっくに過ぎている!このままでは鉄道会社にも他の乗客にも迷惑がかかる!
猿缶の頭の中はこの思考に支配された!

となればする行動は一つ!


下車ッ!!!!!乗車を諦めるッ!!!!!

猿缶、最初の電車で脱落ッッッ!!


無能少年猿缶 無人島編                  完





というわけにもいかないので待ってもらうよう連絡して次の電車でのんびり行くことに。


平謝りしながら品川到着。

続きましては東海道線。



がっ、ここでアクシデント!

猿缶の自宅は本厚木!集合は高田馬場!自宅⇒高田馬場間はおよそ2時間!集合は7時!圧倒的に睡眠不足!!!

猿缶、電車内で空席発見!即座に着席!即座に睡眠!!!

気がついたら熱海!乗り換え!

猿缶、電車内で空席発見!即座に着席!即座に睡眠!!!

気がついたら静岡!乗り換え!





気がついたら京都!ホテル到着!

1日目終了!やったことは鴨川のカップルを悪意に満ち溢れた目で凝視することだけ!




二日目に続く。
浅草行ってきたの話
というわけで猿缶の日曜日は浅草で過ぎていきました。

浅草散策。とは言っても散策って程じゃないですけどね。仲見世通りをブラブラ歩いていたってだけなので。

ただその辺ふらついてるだけでも楽しいですね。観光地に行ってる感が出てきて良かったです。


あと揚げまんじゅうおいしかったです。サクサクの衣と柔らかな生地、そこに入るは餡子の甘みと少し焦げたもち米の香りが素晴らしかったです。




そして帰り道の東京メトロ銀座線の車中でなんと石破茂さんを見かけました。浅草で乗って神田で降りました。最初は良く似たただのオッサンだと思ってましたが友人曰くバッヂつけてたから本物だろうとのこと。

これで僕も「初めて生で見た有名人」トークに加われる資格を得ました。多分「最初に見た有名人は石破茂です」ならば一笑いあるはず。

ちなみによく言われる「有名人オーラ」は感じませんでした。普通のオッサンでした。あれかな。与党になってそれなりのポストにつけば発揮するようになるのかな。


それでは全体的にローテンションでしたがまた。

ノシ

土曜日の話

2011年5月22日 日常
土曜日。サークルの説明会があるということで学校へ。

15時開始だったのだが早稲田駅到着が15時20分。この時点でアウトである。思いっきり時間読み違えた・・・

道中先生様にバッタリ会うなんてイベントを起こしながらも気が気でない。

さらに会場への道を間違えるというどうしようもないミス。(普段授業やってるキャンパスと会場である学生会館があるキャンパスは違う。けど歩いて5分くらいの距離)

さらにさらに学生会館に辿り着いた後も会場の部屋がわからないという体たらく。探し回ってウロウロしているうちにもう16時をまわる。

1時間遅刻して「チィーッス^^」できるほどハートは強くない。

確かにサークル側としちゃあ新入生は1時間遅れだろうが2時間遅れだろうが来て入会して欲しいというのはわかっちゃいる。わかっちゃあいるが僕のハートはバッキバキになっているのである。まだ部屋見つからないし。


というわけで部屋を見つけられないまま失意の帰宅。


ざんねん! わたしの りあじゅうせいかつは ここで おわって しまった!

四月馬鹿の話

2011年4月1日 日常
やっべすっかり忘れてた準備してねぇや何かとりあえず嘘吐かないとなんか損した気分になるなどうしようどうしよう何でもいいやえーっとえーっといざとなると何にも思いつかないなあうーんうーん・・・オチんちんぴろんぴろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおんコレじゃあただの気狂いじゃないかまぁいいや今年のウィザーズはどんなことをやらかしてくれるのかな楽しみだなあああああああああいさつのまほうがぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽおおおおおおんんんんん勢いだけで書いてるからもうどうしようもないやもうそろそろ終わりにしないとこれ分けのわからないことをわけのわからない感じで延々と書いてるだけだからでもたまにはこういうのもいいよねああそうそうこれ縦書きだとなんかの文章になるとかそういうのじゃないから安心してブラウザバック押してもいいのよあはははははははおーるうぃるびぃわーーーーーーーーーん
ポポポポーン!
電車めっちゃ止まってる。

小田急とか新宿~経堂間だけ運行とか言ってるけどそれほとんど動いてないよね。



学校が春休み中だったからまだ良かったけどこれいつまで続くんだろうな・・・
少なくとも22日にはTOEFL受けにいかにゃならんのだが・・・
模試ラッシュも終わって少し疲れ気味の猿缶です。気がついたらセンター試験まであと60日を切ったということで現実を現在進行形で叩きつけられている今日この頃。模試の話なら問題のことをつらつら書き並べればよかったのですがこうやって何も書くことがないけれどしばらく更新放置するのもあれかなーとか思ってると何も書けなくなってしまうものですね。

まぁDNのタイトルにMTGなんてつけちまった以上たまにはマジックの話でも。
















なんも思いつかねぇ・・・ここんとこマジックやってたわけでもなんでもないし新エキスパンションについての情報もないし・・・
生存報告ってことで一つ。
だとしても5日程空けた程度で生存報告もないよねぇ・・・
ああもうなんでもいいやなんでもいいから更新したかった。もうこれでいいや

止まらないーこのーおーもーいをーうちにーとーじこーめーまだへやーのーなーかー

うんこの話

2010年11月1日 日常
今日の朝のことであった。いつも通り登校した猿缶少年。ふと便意を覚える。
僕はもともと胃腸の弱いほうで、通学途中に腹痛を引き起こすこともしょっちゅうあり、このこと自体は珍しいことではなく、むしろ確実にトイレがある場所で催してラッキーとさえ思っていた。

というわけでトイレに直行。学校の個室トイレは和式が二つに洋式が二つ。洋式が一つ埋まっており、もう一つの洋式トイレに入った。もちろん紙があることの確認は怠らない。

排泄行為自体は何事もなく終わった。ただ、少し水っぽく、ふき取るのに少々手間がかかるかと思ったぐらいである。そのままトイレットペーパーホルダーに手を伸ばし一定量の紙を取ろうとする。すると、


カランッ


どうやら紙はあるにはあったが、その残量まで頭が回らなかったようだ。予備のものがないか辺りを見回す。が、

無い。

ざわ・・
   ざわ・・

バカなっ・・・こんなことがっ・・・ありえない・・・っ!!

以前登校途中の駅で同じような状況に遭遇したことがある。そのときは泣く泣くレポート用紙を使用した。
しかし、カバンは今教室に有る。学校で催したことがかえって悪い結果となった。つまり、今手元に紙は無い。いや、あるにはある。芯だ。しかし硬度がトイレットペーパーのそれとは比べ物にならないほど硬い。これではそもそもふき取れないだろうし、尻にダメージを負う可能性がある。論外だ。

状況を整理しよう。個室は他に3つある。一つは使用中だ。そいつに助けを求めるか?いや、さすがに恥ずかしすぎる。

ならばとるべき方法は一つ。他の個室からトイレットペーパーを回収するのだ。

もちろんこの方法には強烈なリスクを伴う。下半身丸出しの状態で個室から出るのだ。
リストカット     スクールエスケーパー 
この姿を目撃されたら一本いってからの不 登 校 へ一直線だ。これだけは絶対に避けなければならない。

とりあえずドアを開き、向かいの個室を確認する。
紙はあるにはあるが、予備が無いようだ。ホルダーからとる時間を考えるとなるべく予備のものをかっさらっていきたい。

ならば自分の位置からは死角になる個室に行くしかない。距離は1メートルと少しくらいだろうか。大股で行けば一歩でいける距離。だが、今の僕には万里の長城よりも長く思えた。

呼吸を整え、パンツを完全に脱ぎ、いざ出陣!!



といこうとしたところで近くから物音が。

危なかった。隣に人が入っているのを忘れていた。コイツが出てから行動に移ろう。


水を流す音、ズボンを履く音、個室の鍵を開ける音、そして手を洗う音を十分に確認したところで再び勇気を振り絞り、その一歩を踏み出す!

が、この一歩が踏み出せない。さっきの物音に気づかなかったらどうなっていたのだろうかという失敗のヴィジョンが頭から消えない。

時が過ぎる。失敗は恐ろしいが、このままトイレに引きこもってベルフェゴールと仲良しさんになるのも如何なものだろうか。

意を決し、個室を飛び出す。


「超能力が一つだけ使えるなら何がいい?」という質問に対し、そのときの僕なら間違いなく「時を止める能力」を選ぶだろう。
僕はもともとこの能力は使えたとしてもあまり使いたくは無いなと思っていた。周りの時が止まっている中自分だけが動けるということは自分だけが速く老いていくということであり、吸血鬼でもない限り連発できる能力ではないと思っていたからだ。
だが、今はそんなことは関係ない。ただ、この数秒の間を自由に動けたら。それだけを思っていた。


足を大きく踏み出す。と同時に個室の中を確認する。ある。予備の紙がある。
最初の一歩の勢いそのままに紙を取り。踵を返してもとの個室へ戻る。

わずか数秒の出来事。だけど僕には永遠の時に感じた。

個室に戻って鍵を閉めた僕の手に握られているのはまだおろしたばかりのトイレットペーパー。

勝った。僕は戦いに勝ったのだ。

嗚呼、勝利の味とはこれほど甘美なものなのだろうか。これが勝利、成功という奴なのか。



この快感はなかなかに抜け出せそうに無かった。

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